婚約指輪物語☆前編

11月24日

予定より、30分ほど遅れて、朝の10時半、けーくんはおじいさんのお家を出発しました
youは、それよりも、3時間ほど遅れて、後輩カップルの車でけーくんの地元まで向かう予定です

youが朝、唐突に思い立った事
それは、帰りも後輩カップルの車に乗せてもらって帰って来れないかということでした
けーくんの車でyouがお家まで送ってもらえないとなると、かなりの時間、行動時間が狭まるのです
もしもだめなら、おとなしく、JRで帰ろう・・・そう思って、出発の前に、後輩カップルの彼女、Sちゃんに電話をしました

*けーくんが体調不良の為に、帰りにyouを送れなくなってしまった事
*お店に着いても、JRだとゆっくり指輪を選べないかもしれない事
*けーくんと逢う時間が短くなる事

伝えると、Sちゃんは「いいよぉ全然気にしないで」と快諾してくれました

後輩カップル彼のHくんにも、帰りもお願いします、のメールをし、滞在時間が伸びて、多く一緒にいられる事になったので、けーくんには後で驚かせようと内緒にする事にしました

どんどん、状況が良くなって行っている・・・youはうれしくなってきました

けーくん＆妹さんの車も、順調に帰り道を走っているということで安心しながら、後輩カップルが迎えに来てくれたので、youもお家を出発する時間になりました

けーくんと、youのお家は

youの　(距離は車で一時間ほど)　けーくんの実家　(こちらは車で一時間半ほど)　けーくんの

youとけーくんのお家の間に、けーくんの実家があります

youは、少しでも早くけーくんに逢いたかったので、後輩カップルの車でけーくんの地元まで行った後、少し引き返して、けーくんの自分の車が置いてある、実家近くまで行こうと思ったのです
そうすれば、お店のあるけーくんの地元まで、けーくんの車で一緒に行けるから・・・

けーくんもそれはとても喜んでくれたので、昨日のうちから決めていました

you達は快適なドライブを始め、高速道路に乗りました
そこで、Sちゃんが発した一言。

予想もしない状況が待ち受けていたのでした・・・

「もしかしたらね・・・見間違いかもしれないんだけど、電光掲示板に○○から通行止めって書いてたよ・・・？」

なんと、けーくんの実家のあるところから、けーくんの地元までの区間、雪で通行止めになっていると言うのです

youの地元は雪とは無縁の快晴だったため、それが信じられず、しばらくはうそだぁとみんなで言い合っていたのですが・・・

着いてみれば、実家のある高速出入り口は、強制封鎖
みんな追い出される形になったため、料金所に車の列が出来上がっていました・・・

空もどんより暗く、雪もぱらつき始め・・・なんだかおかしい雰囲気になってきました
「どうしよう・・？」
「どうする・・・・？」

高速に乗れば、わずか2時間もかからず着く距離
一般道を走れば、雪のことも考えると3時間以上はかかるはずです

後輩カップルは、とりあえずこのまま一般道を進むとの事
youは、考えました

けーくんの地元についてから引き返そうとしていたのに
けーくんの地元から実家までは電車で一時間半の距離
このまま車に乗っていても、引き返すどころか、けーくんの地元まで、当初の予定19時に着く事もどうか危ぶまれます

後から考えれば、高速が通行止めになったのが実家近くだったのが幸いでした

通行止めになっている事をけーくんにメールはしていたのですが、峠を通っている最中なのか、返信が来なかったので、直接電話をかけてみました

「もしもし？今大丈夫？？」
「うん・・びっくりした。どうしたの？」
「今、高速が○○(実家)で通行止めになってるんだけど・・どうしたらいいかな？
このまま○○(けーくんの地元)まで行った方がいい？？
それとも、降ろしてもらって・・(実家近くの)ジャスコとかで待っている方がいいかなー・・・？」
「うーん・・・ちょっと待ってね」

なにやら、運転中の妹さんと相談している様子

「雪もひどいなら、(地元への)通り道だから、ジャスコで降ろしてもらって待ってるほうがいいと思う」
とのこと

ジャスコに着く頃には、快晴が嘘のように、街が濡れ雪まみれでした
youは急遽、後輩カップルの車を降り
「本当に気をつけてね！」
と言い残し、一人ジャスコでけーくんを待つ事となりました・・・



つづく☆