冬支度

すっかり雪景色になって
夕方から降った雪は、けーくんの車の上に降り積もりました

濡れ雪だったから、もう一度くらいは融けるかな・・・

youの地元は、まだまだ積もる気配がありません
明日から、12月だというのに

月をまたいで連休になったyouは、病院と美容院へ行ってきました
難病持病持ちのyouは、数ヶ月に一度、血液検査をしに行きます
発病は3年ほど前ですが、それほど病状もひどくなく、すぐに快方へ向かいました
いまでは薬も飲んでおらず、まったく症状は現れていません

けれど、決して完治した訳ではありません

原因が分からず、薬で症状を抑える事は出来ても、完治に至らないからこそ「難病」になるのです

今はきっと、年齢が若いから・・・
そして、ときどき無理はしても、規則正しい生活を続けているからこそ、普通に生活していられます

もちろん、けーくんはすべて承知済みで、それでもyouと結婚したいと言ってくれました

「もしもyouが、また病状が出ちゃったらどうするの？」
と質問すると
「そういうときこそ、誰かが傍にいないとダメでしょ？
そういうときこそ、俺はyouのそばにいてあげたいんだよ」
この話をすると、けーくんはいつもこう言います

けーくん自身もいろいろと調べてくれたようで
「何があるかわからないけど・・・俺はずっとyouのそばから離れないからね」
何があるかわからないのはみんな一緒で・・
けれど、そういう風にいってくれるけーくんを心から頼もしく思います

症状を抑えるために、以前youが処方されたお薬は二つ
体に強い副作用や飲み続けるとよくない影響を及ぼす薬(骨粗鬆症など)
妊娠・胎児に影響を及ぼす薬

前のお薬は、薬の力が強いので、出来れば飲まない方がよいと
症状がだいぶ治まってから、妊娠の可能性がないのなら・・・と代える事になりました
後のお薬は、飲んでいるだけで、妊婦には禁忌の薬
もちろん、乳児にお乳を与えているときでもダメなそうです

今日は、先生に妊娠について聞いてきました
youは後のお薬をやめてから一年以上経っているので、まず今妊娠しても影響はないという事
そして、youの病気は、遺伝性疾患ではないという事

白血球レベルで、両親から必ず受け継ぐLHAというものがあるそうなんですが
そのなかで、youは病気になりやすい型を受け継いでいるという事が以前にわかりました
なりやすいもの、といっても
病気になる人にその型のLHAが多いだけで
そのLHAをもっていない人でも、病気にはなるし、神経質になる必要はない、と言われました

大げさな表現をすれば、今すぐけーくんとデキ婚をしてもなんら問題ないんだ、とわかって、youはほっとしたのです。笑

けーくんが姪っ子ちゃんと遊んでいる時
「youとの子供もかわいいんだろうなぁ・・・」
とつぶやくけーくんに、youは少し複雑な想いでいたのですが・・・
今度のデートで、安心していいから、としっかりと伝えようと思います


実は半年以上美容院に行っていなかったyou
髪を結わえることが多かったので、気にもならなかったんですが
あきらかにロングと呼ばれる長さになり
買ったダウンのジップを上げるとき、髪がジップに絡まって痛かったんです

後輩Sちゃんがショートボブに切ってすぐなので、どうしようかと思いましたが
セミロングにしようと思っていたので、そんなに変わらないからいいかぁと思い
病院が早めに終わったので、その場で予約を入れて切ってきました

終わった時には・・・10センチ以上の髪の束
梳いているので、量は少ないですが意外とバッサリになりました

けーくんに希望されて写メを送ったら
「その長さなら、簡単にうなじにちゅって出来るよね」
って・・・笑

かわいくエッチなことを言うけーくんが、またかわいいのです笑

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冷たい態度

一昨日も昨日も、けーくんの帰りが早かったために
そしてyouがたくさん話したい出来事が起こったりで、一日3時間くらい電話しているんですが
イヤフォンをつけて、両手はあいたままで電話しているせいか、youは半分電話、半分何かに集中している事が多いです

youは一度に二つの事をいっぺんにやれないので(自分で分かっているんですが)
けーくんのお話もちょっと聞き流してしまったりするんですよね

けーくんは敏感にyouの態度を察知して、それを
「元気ないね？」とか
「疲れてる？」などと思って聞いてくれます

全くそんな事はないんですけれどね

昨日なんかは
youの体勢が起きていると、テレビや何かに集中しているし、声もハッキリ起きてしまうため
「あんまり好きって言ってくれない〜」
と残念そうに言うのです

その残念そうな言い方が可愛くて
「いじわるしちゃった笑」というと
「俺が悲しむのにいじわるするの・・？」というふうに返してきます

だめだなぁと思いつつ、可愛いのでやめられません

けーくんは、youが寝落ちするくらいのふにゃふにゃ感がお好きなようです。笑

婚約指輪物語☆その後・・・

指輪を買って、お店を出たのは21時半
エスカレーターの乗り口まで見送ってくれたKさんに
「今後ともよろしくお願いします」と挨拶していたけーくん

ほっと一息ついて、携帯を見ると、後輩Sちゃんからメールが来ていました
「22時には帰りたいので、待ち合わせよう」とのこと・・・

けーくんと一緒にゆっくり余韻に浸ってご飯も食べたかったけれど、そうもいきません
少しだけでもお話ししたくて、待ち合わせ場所の近くに、22時閉店のお茶が出来るパン屋さんがあったので、そこでエビカツサンドとアイスカフェラテを二つずつ仲良く注文
あまり落ち着く暇もないままパンを食べ、youは指輪のレシートの写メを撮り、抽選券180枚を見て笑いが止まりませんでした。笑
ほどなく時間になり、後輩くん達の車に乗り、けーくんとバイバイ
ホントは記念プリクラとかも撮りたかったけど・・・指輪が買えただけよかったです

帰りの車の中では、お家が近づくにつれてテンションが上がってきました
後輩カップルに報告をしているうちに、現実味が帯びて来て
なんて数のお金が動いたんだろうと・・・うれしいんだけど、どうしよう？というような、複雑な気持ちで。笑

やっぱりyouはあとからあとから感情が湧いてくるようです
お家についてベッドに入ってからも、心臓がバクバクして眠れません
脈拍の速さにいろいろな出来事がよみがえって来て、しばらく眠れませんでした・・・・・

翌25日、土曜日

寝不足のまま起きて、youはお仕事
けーくんは、内科の病院に行く予定です

youは朝から不安を抱えたままでした
なにかというと、妹さんと会った時の事
なにか失礼な事なかったかな・・・とか、どう思ったんだろう・・・？とか
考えるとキリがないので、けーくんに聞いてみました

youが帰る前に、けーくんは妹さんにありがとうのメールはしていたのですが、youとお昼に電話した時にも返信は来ていなくて・・・
けーくんは
「たぶん、疲れて寝ていたんだと思うから、夕方に妹に電話してみるよ」
と言ってくれました
変なところはなかったし、きっと何かあるならあっちから言って来ると思うから・・・と、心配しなくていい、とも何度も言ってくれました

夜になり、けーくんとの電話で
「妹に電話したんだけど・・・」
と言われて、内容を聞いてみると・・・

「youが気にしてるような事は、妹は全然気にしてなかったよ。
逆に運転してたから、素っ気ない態度取ったかなって、あっちが気にしてた
お兄ちゃんが話してる通りだと思ったし、お似合いだねって言ってたよ」と、なんとも安心した回答が返ってきました・・・
けーくんの体調も、病院に行ってお薬を貰って、とりあえず喉が痛いくらいとのこと

それで安心したのか、youはその日、寝落ちする始末でした

翌26日も、前の日に寝落ちまでしたのにとても眠くて眠くて・・・
精神的に疲れていたのかもしれません
やっと、テンションの高ぶりも落ち着いてきました。笑
youはお仕事のお休みもしばらくないし、けーくんは翌日久しぶりのお仕事なので、早めに眠りにつきました・・・

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婚約指輪物語☆後編

けーくんの車に乗ってから少し経ったところで、後輩Sちゃんからメールが届きました
you達より一時間以上も早く目的地へ向かっているのに、渋滞がひどくて、まだまだ着かないとのこと・・・

you達も、車を走らせてから(これはちょっとマズいなぁ)と本気で思い始めました・・・

必ず着く！と思いながらも・・着かなかったらどうしようという不安
youもけーくんも、辛い想いを乗り越えてこの日を迎えました

大丈夫、大丈夫・・・そう心の中でいい聞かせながら、けーくんと明るく会話をしながら過ごしました

途中の道は凍っていて滑るし、赤いテールランプがどこまでも連なっているし
地元まであと20キロほどになって、どんどん進んで行く時間を見ていると、非常に焦るのでした

youは地理的に、あとどれくらいの時間でどれくらいに着くのかはわからなくて、けーくんに、しきりに「(時間までに着くか)どう思う？？」と聞く事しか出来ません
けーくんも、予想がつかないこと、そして予想通りにいかない時間に、少々焦り気味です
イライラさせてはいけない・・・と、youは平静を装いましたが、凍った道の運転で半分意識が取られているので、雰囲気は悪くなりませんでした

早めに地元に着けば、一度けーくんのお家に帰って、それから電車で出直す予定でした
後輩カップル達は、もともと街中に車を止める予定だったのですが、19時少し前には着いた様子
それよりも一時間の遅れで出発しているyou達
単純に考えて、街中に着くのは20時です

けーくんのお家から、街中まで、徒歩と電車で20分・・・
「最低でも20時半までに着けば、指輪が買えるね」
そうは言っていたものの、電車にタイミングよく乗れるかもわかりません

時間は、19時50分

左へ行けば、けーくんのお家
右へ行けば、お店がある街中へ

「どうしよう？？」
「どうするかなぁ・・・」

ギリギリの選択でした

一度は左に並んだものの「やっぱりこっち行こう！！」とけーくんが右へ車線変更

街中へ車を止めれば道の混雑は避けられないけれど、確実にお店に着くと踏んで、けーくんは進みました・・・

街へ向かう道の混雑は、思ったよりも少なく、街中まではすんなりと進みました
お店が入ってるビルが見えて一安心
問題は駐車場です

けーくんは、すこし先の繁華街の駐車場なら車を止めた事があるらしいのですが、目的のビル近くは止めた事がないようで・・・
後輩カップルの止めた駐車場は場所が分からず、目の前にお店があるのに着けないもどかしさ・・・
けーくんのおぼろげな記憶を頼りに、少し走ると、そのビル専用の立体駐車場を見つける事が出来ました

無事に車を止める事が出来・・・時間は20時10分

「着いたね・・・」
と少し安心しましたが、まだまだ気は抜けません

お家で着替える事も出来なかったけーくんに、買ったプレゼントを渡し、そのままお着替え。笑
もともとそれをけーくんに着てもらって指輪を買いに行こうと思っていたので、ちょうど良かったです
それから、トイレに寄って、けーくんはお金を下ろしに行き、お店に着いたのは20時半ジャストでした・・・

お店に着くと、Kさんの姿が見えず、ひやっとしましたが、どうやらなかなか来ないけーくんに、バックヤードで電話をかけていたようで
「いまお電話さしあげていたんですよ〜来てくださって安心しました」
と可愛らしい笑顔を向けてくれて、本当に本当に、これで指輪が買えると安心したのでした。。。


まずはお取り寄せしてもらった指輪をつけて・・・それからウエディングリングとの重ね付けを試しました
バラバラでつけてもいいように同じぐらいの細さを選び、エンゲージは、ダイヤの左右に、ピンクダイヤがふたつついているもので
ウエディングにはピンクダイヤがふたつと、ダイヤがひとつ、埋め込まれているものに決定

一番最初に試し付けしたときに一番驚いた事
それは、値段でもなんでもなくて、youの左手の薬指のサイズ・・・6号でした
けーくんもそのサイズは予想外だったみたいで、一緒に選びに行ってよかったと言っていました
店員さんに「お客様、細いですね〜」とは言われていたけれど、自分では7号か８号だと思っていたんです
(youは左手の薬指は7号だという概念がありました)
5号も試しましたが・・・入る事は入るけど、少し圧迫感があったので、6号に決まり

けーくんは、節は太いので、そのサイズに合わせなければ付け外しが辛くなるんですが、指自体は左手でなおさら細いため・・・9.5号に決まりました(←細すぎ。笑)
けーくんのウエディングには、ダイヤモンドがひとつ、埋め込まれています
(ダイヤモンドは仕事運アップの意味もあるため、男性でも石付きを選ぶ方も多いようです)

指輪が決まったところで、ビル自体は閉店・・・

遅くついたにもかかわらず、Kさんは終始笑顔で対応してくれました
それから、指輪の内側に石を入れる事になり、その石を選び、最後に刻印を決めて、お会計です

けーくんはクレジットカードをほとんど使わないため、ここでは現金一括お支払い
youも束になったお札は見た事がないので、なんだか信じられず、おもちゃみたいに見えました。笑

「それではご一緒にご確認お願いいたします・・・1、2、3、4、5、6・・・」
目の前でお札が数えられていきます・・・・が、実感はわきません

これですべてが終了した・・・と思いきや

「ただいま、来月の○○日まで抽選会をやっておりまして・・・○千円で一回なんですけれども・・・」

お会計し終わった金額を打ったままの計算機で、割る事の○千円・・・・・

「180枚になりますね ( ´∀`)」

いやいやいや・・・3人で大爆笑ですよ笑
抽選券180枚って・・・引くのもかなり大変
特賞は海外旅行らしいんですが「ぜひお二人の力で当ててくださいね」と、これまた満面の笑みで差し出して頂きました。笑

エンゲージが出来上がるのは、来月の14日
ウエディングは、結婚記念日の刻印は後入れにして、来月の28日に出来上がります

本当にヒヤヒヤしっぱなしでしたが・・・無事に購入にたどり着きました
後輩カップルだけでなく・・・安全運転で素早くけーくんと会わせてくれた妹さんのおかげでもあり・・・
みんなのおかげで買えた婚約指輪だと思っています

本物が左手にはめられるまで、もう少し時間はあるけれど・・・
しばらくは、その日をとても楽しみにしていきたいと思います



長い長い、婚約指輪物語でした☆

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婚約指輪物語☆中編

一人ジャスコをブラつくyou・・・

本当はけーくんの地元で買おうとしていた、けーくんへのプレゼントを選ぶ事にしました
指輪を買う事が決まっているのだから、せめて何かお礼をしたいと思って・・・

途中、けーくんから結構近くにいるとのメールが入り、プレゼントを決め、包んでもらおうかなとしていたところに、けーくんから電話がかかってきました

「雪もひどいみたいだし、俺が実家に帰ってから迎えに行くんじゃなくて、このままyouを乗せてから実家に行って、まっすぐ行こうかと思うんだけど・・・・・

急だけど、妹に会うことになるけど、大丈夫かな？？」



内心・・・・

えぇぇぇぇぇぇ!!Σ(･ω･;|||

とは思ったけれど

「うん、大丈夫。気をつけて来てね」

とあっさりと答えてのけてから、じわじわと緊張が高まってきました

プレゼントを包むのに時間がかかり、ほどなくけーくんからジャスコに着いたと電話がかかってきました

急いで待ち合わせ場所まで向かい、そんなに久しぶりでもないのに、すごく久しぶりな感じでけーくんと再会しました
疲れている顔をしているけーくんに会ったとたん

「あ！！you・・・(妹さんに渡す)お土産とか買ってないよ！」と気づきました

ジャスコには菓子折りが買えるところもたくさんあるのに・・・妹さん達へお土産も買わず、けーくんへのプレゼントを買っただけでした・・・苦笑

「そんなのはいいから〜」とけーくんに連れていかれ、駐車場に止まった妹さんの車で、初対面

「どうも〜○○(妹さんのお名前)です」
「初めまして！○○(youの名字)と申します！」
「ごちゃごちゃしてて汚い車ですけど、、、どうぞ乗ってください〜」

電話では声や話し方を聞いていましたが、全然変わらず
とにかく道が雪でひどかったし、妹さんは運転されていたので、あんまりお話も出来ませんでした

助手席に乗っていたのは、姪っ子のMちゃん
人見知りもせず、ホントに可愛らしくて、笑いかけると笑い返してくれたし、いろいろとyouに話しかけてくれます

後から聞いた話しによると、妹さんは、子供に好かれないとダメだねぇ・・と言うような事を言っていたみたいで
Mちゃんはyouを見て泣きもせず、雪が降ったら履く予定だったピンクの長靴を
「これ○○ちゃん(姪っ子ちゃんのお名前)の長靴ねー履いたの〜」
といきなり車に乗ったのに、当たり前のように見せてくれたので、恐がらないでいてくれて、よかったなぁ・・とうれしかったのです

けーくんは、地元へ帰られるか心配して
「道も凍って来てるし・・・大丈夫かなぁ・・」
と言っていたので、youは思い出し
「あのね、まだ言ってなかったんだけど、帰りは事情を時話して、後輩くんたちの車で送ってもらう事を頼んでおいたんだ。
だからね、遅く着いても指輪も選べると思うし、時間はあるようにしたから、大丈夫だからね」
と、妹さんがいるのもわかってはいましたが、いつもの調子でけーくんに話をしました

「そっか・・・それならよかったね」とけーくんは安心した様子
それを聞いていた妹さんが
「いいねぇ・・幸せそうだね」と前を見たままぽつり
はにかむけーくんに、youはなんて返したらいいかわからなくて、ノーコメントにしておきました。笑

実家に着いて、けーくんの荷物を降ろし、youはけーくんの車へと移動
「どうもありがとうございました！」と妹さんにお礼を言うと
「いいえ〜！また今度ご飯でも」とこころよく笑顔を返してくれました
「はい！お願いします！」と言い、姪っ子ちゃんにもバイバイした後
もう一度妹さんにお礼を言い、けーくんの車へと乗り換えたのです


時間はすでに17時
お店は21時で閉まってしまいます

地元まで、ヘタすれば2時間かかる距離で、おまけに吹雪です
果たして無事に着けるかどうか・・・

きっと大丈夫！と思いつつも、不安を隠せないまま、けーくんの車は出発したのでした・・・



つづく☆

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